盂蘭盆会について
2010年8月10日 19:19  

盂蘭盆会(うらぼんえ)は、日本の各地で、7月ないし8月の13日より16日まで行われる祖霊祭をいいます。略して「盆会」「お盆」などいわれますが、地方によっては「魂(たま)祭り」「精霊(せいれい)祭」などとも言われています。古来より正月とともに「盆正月」とよばれるほど、重要な国民行事として伝承されています。今回はお盆の飾りについてお話しいたしましょう。

お盆の飾りについては、宗派や土地によって様々であり、一言でこうすれば間違いないとは言い難いのが現状です。例えば、お盆の飾りの代表格である鬼灯(ほおずき)などは、盆花の代表ですが、それなりの意味があって飾っていることは案外知られてはいません。

鬼灯は、酸漿(ほおずき)とも書くようですが、お盆の場合には鬼灯と書く方が、その意味に相応しいようです。と言うのは、お盆には迎え火や送り火を行いますが、その場合13日の夕方には墓地に行ってご先祖様をお迎えします。予め持参した盆提灯の灯りで先導しながら、自宅へと導きます。そして、自宅の軒先には高燈籠などを飾っておき、霊が迷わぬよう配慮しておきます。玄関先で苧殻(おがら)を焚けば、その煙の流れと共に間違いなく先祖の霊を迎え入れることができたという訳です。

さて、改めて自宅へ入り、お仏壇に目をやれば、既に竹などを支柱とした真菰(まこも)が張られ、それには小さな赤い提灯がかわいらしく飾られています。よく見れば、赤い提灯に見えていたのは、まさしく鬼灯でした。つまり、鬼灯は盆花であるだけではなく、仏壇を飾る赤い提灯という特別の意味を持って飾られているのです。

鬼灯に代表されるように、お盆の飾りには、ご先祖様を思いやる気持ちが込められています。一つ一つを疎かにせず、ご先祖様に感謝申し上げる思いでお盆を迎えたいものです。

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